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2025.11.10 設備・仕様

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木材は火災に弱い? 木造住宅の耐火性について

こんにちは!
今回は木造住宅の耐火性についてお話いたします。

木造住宅において、木は燃えやすいから不安だというイメージを持たれている方は多いかもしれません。
ですが現代の木造住宅は高い耐火性を備えており、安全性にも優れています。
ここでは木造住宅の耐火性について、鉄筋コンクリート住宅との違いも含めてご説明します。

木造住宅と鉄筋コンクリート住宅の耐火性比較

◇木造住宅のメリット

・木材の性質により、延焼や崩壊を防げる
 木材は、燃えると表面が炭化する性質をもちます。
 太い木材などはこの炭化により内部への延焼を防げるのです。
 そしてこの性質が断熱材のような役割を果たし、構造体の崩壊を遅らせます。
 木材は火の進行がゆっくりになり避難時間を確保しやすいです。

・部分修復がしやすい
 燃えた部分だけ交換できる場合があり、復旧が低コストで比較的スムーズです。


◇木造住宅のデメリット

・可燃性であることは避けられない
 木が可燃性であることは変わりません。
 設計や素材選びで延焼の対策をする必要があります。

・周囲の火災の影響を受ける恐れがある
 隣家からの火事の延焼リスクがあります。
 こちらも素材などで対策の必要があります。

 



◇鉄筋コンクリート住宅のメリット

・基本的に燃えにくい素材
 コンクリートは不燃材料なため構造自体が火に強いです。

・周囲の火災の影響を受けにくい
 隣家の火事の延焼リスクが低く、安全性が高いです。


◇鉄筋コンクリート住宅のデメリット

・高温には弱い鉄筋
 ある一定以上の高温の熱で鉄筋は変形・断裂し、急激に建物が倒壊する恐れがあります。

・修繕費用が高くなりやすい
 損傷時は部分的な補修が難しく、大規模な補修が必要になることがあります。
 建材費が高く、工期も長くなります。

 



やはり鉄筋コンクリートと比較すると、木造住宅は可燃性であることが大きなデメリットという印象があります。
しかし設計や建材を工夫することで、十分に高い耐火性を実現できます。
具体的にどのような設計や仕様で火災に強くなるのかをご紹介します。

 

1. 準耐火構造・耐火建築物に対応

木造でも以下のような耐火性能を持つ建物として建築できます。

・準耐火構造(45分または1時間の耐火性能)
 柱・梁・床・壁 などの主要構造部が、一定時間火災に耐えるよう設計された構造
 都市部や防火地域でも建設可能です。

・耐火建築物(1時間以上の耐火性能)
 より厳しい耐火基準に対応。
 鉄筋コンクリート、鉄骨造と同様の防火性能を確保可能です。


2. 使用する建材で耐火性をアップ

火に強い素材を使用することで、木造でも燃えにくい空間に仕上がります。

・石膏ボード
 火に当たると水蒸気を放出し、熱の伝わりを遅らせます。
 壁・天井に多用されます。

・耐火被覆材
 骨組みを熱から守るため、耐火性・断熱性の高い材料で木材を包む形で施工します。

・外壁材・屋根材の防火仕様
 準防火構造や防火認定を受けたサイディング、瓦、金属板などが使用されます。

3.ファイヤーストップ構造

火の通り道(壁や床内部)を遮断する設計です。耐火性がさらに高まります。

・壁内や柱の間、天井裏に断熱材を入れて延焼を防止
 埋め込まれる不燃性の断熱材(グラスウールやロックウール)により火災時の熱を伝えにくくし、
 火が家全体に広がる前に限られた範囲で食い止める効果があります。


4.建築基準法に基づいた安全設計

木造住宅は、防火地域・準防火地域であっても以下のような対策により建築が認められています。

・隣地との距離が近い場合は防火サッシや防火戸を採用

・開口部(窓・玄関)まわりの延焼防止対策を義務化

・住宅密集地では外壁・軒裏の防火仕様が必須


 

ご紹介したのは一部の例ですが、このように現代の技術や法律の対策により木造住宅でも高い耐火性が十分に備わっていることがわかります。

 

まとめ

木造住宅は、いまや「燃えやすい家」ではなく、安心して暮らせる耐火性の高い住まいへと進化しています。
最新の耐火設計や防火建材の採用により、木造住宅でも鉄筋コンクリート造と同等の安全性を備えた木の住まいが実現可能です。

自然素材のやさしさと安全性を両立した家づくり、それが叶うのが現代の木造住宅です。

 

   

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