#地鎮祭
地鎮祭について

工事の安全と建物の平穏を祈る
地鎮祭とは、土木工事を行う際や建物を建てる際に、「工事中の安全」と「建築物が何事もなく永くその場所に建っていられること」を願う儀式のことです。
「じちんさい」の他「とこしづめのまつり」と読むこともあります。
儀式自体の所要時間は30分程度です。準備などを含めると1時間半~2時間ほど要します。
いつ行うのか
工事着工前、更地の状態で行われるのが一般的です。
大安・先勝・友引など吉日と呼ばれる日の午前中に行うのが、縁起が良いとされています。
あくまで縁起が良いとされている目安なため、都合がつかない、気にしないという方は特にこだわる必要はありません。
必要なもの
・初穂料(玉串料)(約2~5万円)
・お供え物
・榊
・升や湯呑
・半紙
サンエーホームでは、基本的に初穂料のみのご用意でOK!
※依頼する神社を施主様側で決める場合は、神社により他にご用意していただく必要がある場合もあります。
服装
特に決まりはありませんが、フォーマルな服装で臨む人が多いです。男性はスーツやジャケット、女性はスーツの他、丈に気をつければワンピースなども適しています。
個人宅ならば普段着でも問題ありませんが、地鎮祭の後一般的には近所の方へ挨拶回りを行うため、ラフすぎる服装はさけましょう。
全体の流れ
手水(ちょうず)
まず、神社などでも一般的な手水を行います。手と口をゆすぎ、心身を清めます。
脩祓(しゅばつ)
開式の後、祭壇・お供物・神具・参列者を祓い清めます。
降神(こうしん)
祭壇に建てた神籬(ひもろぎ)に、その土地を守る神様をお迎えする儀式です。
献饌(けんせん)
迎えた神様に神饌(食事)を献上する儀式です。
祝詞奏上(のりとそうじょう)
神様をお供え物でもてなした後、その土地の使用の許しを得ます。
工事の安全と、土地・建物の安泰を祈願します。
四方祓の儀(しほうはらいのぎ)
土地の四方を祓い清めます。
神主さんが四隅にお供え物(塩・米・酒)や、半紙と麻で作られた切麻(きりぬさ)を撒きます。
地鎮の儀(じちんのぎ)
家を建てるまでの工程を簡潔に表現していく儀式です。地鎮祭のクライマックスでありメインイベントです。
①円錐形の盛砂に草を立てます。
②斎鎌(いみかま)
整地するという動作を表します。鎌で盛砂の草を3回刈る動きをし、草を引き抜きます。設計者が行います。
③斎鍬(いみくわ)
基礎工事をするために土を掘るという動作を表します。右手を上、左手を下に持ち、鍬で盛砂を3回掘ります。施主様が行います。
穴を掘るのは少しで構いません。
④鎮物埋納
土地を鎮めるため、神主が鎮物を穴に収めます。
⑤斎鋤(いみすき)
鎮め物を埋めるための動作です。盛砂に3回鋤を入れ、鎮物に軽く土をかけて均します。施工店が行います。
鎌・鍬・鋤の動作は、「エイ、エイ、エイ」という掛け声とともに3回繰り返します。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
玉串とは榊に紙垂(しで)をつけたものです。
安全を祈り、その思いを玉串によせ神前に捧げます。
玉串を時計回りに回しながら根元を神前に向けてお供えし、二拝・二拍手・一拝の作法でお参りします。
撤饌(てっせん)
献饌でお供えした神饌を下げます。お酒や水を入れた容器に蓋をします。
昇神(しょうしん)
降神の際、神籬(ひもろぎ)にお迎えした神様を送り出します。
直会(なおらい)
参列者一同でお供えしたお酒をいただき,神饌を食します。